一年が経つのが年々早く感じるようになってきました。つい数か月前に「あけましておめでとうございます」と挨拶をしたように感じますが今年も残すところ数日になってしまいました。今年一年は自分にとってどうだったのだろうって思い返してみると目まぐるしく変化があった一年であったように思います。

私事では、家内の母と同居する事になり、娘が入籍をした事です。家内の母は、昨年の12月までは、他県でお風呂屋を営んでいましたが、燃料高騰と利用者の減少の為、昨年末で廃業しました。

3月に病気をしてから足が弱くなり、一人暮らしは不安なので、半ば詐欺のようにして5月に家内が母を見舞いに行った時「ちょっと元気になったので奈良へ久しぶりに行かない?」との問いかけで「そうだね、言ってみようかな」って言ってくれたので、家内と一緒に来てくれました。初めは3か月くらいしたらと思っていたようですが、一人で暮らす事は自分自身でも難しいと理解をしてもらえたようで、住所を奈良に移して同居する事になりました。89歳ですが、認知はなく、しっかりしているので、リハビリの為に週二回デイサービスへ行っていますが、体調も良くなって、とても楽しいと喜んでくれています。

今年度は、さうす、国見苑の法人車両においては、日本郵便年賀寄付金配分事業によりさうす国見デイサービスの送迎車として電気自動車の日産サクラを導入する事が出来ました。昨年に電気自動車サクラを導入しておりますが、今回で二台目となり、ガソリン代が高騰する中、経費節減、地球環境CO2削減が出来き、地域環境に貢献できるものと思います。更には、キャラバンチェアーキャブ車いす4台積みの購入を競輪JKA補助事業の助成を頂き導入する事が出来ました。デイサービスの送迎、本館ドライブ等では活躍できる事と思います。応募書類作成、助成決定から車の登録、納車等の事務手続きなどに追われた一年であった為公私ともに忙しく充実した一年であり、あっという間に過ぎたように感じます。

一年が早く感じるのは、フランスの心理学者でピエール・ジャネが著書の中で紹介した法則で「ジャネーの法則」と言うらしいです。一年が早く感じる事を心理学的に説明すると、「年長者は主観的に記憶される年月の長さが年少者よりも短く感じるため」とされています。50歳の人は、1年という年月の単位を50回経験していることになり、5歳ならまだ5回しか経験していないことになります。その感覚の割合を考えると、50歳にとって1年は1/50で5歳は1/5になります。年々1年が過ぎるのが早くなるのは、ジャネーの法則で説明されている「体感時間」で体感時間はそれぞれが感じる時間の流れで、人の立場や過ごし方など、色々な要因によりかわります。たとえばとても急いでいて、タクシーに乗って移動する場面。渋滞でなかなか進まないと相当長く時間がかかるように感じ、逆に好きな人と一緒に過ごす1日はあっという間で、時間が足りないように思います。

体感時間の逆は絶対時間と言い、1時間、1分といったように誰もが同じで変わる事が無い時間です。体感時間とは心理的に感じるものなので、一定時間内に認識される出来事が多くなると体感時間が長くなりやすくなるため、楽しい時間ほどやる事を増やせば、体感時間が増える可能性があります、休日にずっと寝て過ごすと、あっという間に時が経つように感じます。それなら休日も早く起きて色々なことを実践すれば、心理的にも時間が長く感じられると思います。一年が早く感じると、無駄に時間が過ぎたように思ってしまいます。ですから、来る令和6年は二度と戻らない時間を後悔しないためにも、計画的に充実させてみようと思っています。

<社内報より>令和5年12月に発刊された記事より