先日、看護学校の同窓会があって35年ぶりに同級生と会った。

看護学校なので同級生には70歳台の人も数名、担任の先生は80歳、そして若くして亡くなった同級生と恩師の訃報を聞いた。

楽しい時間を過ごした後でふと、谷川俊太郎さんの「生きる」という詩が浮かんだ。

『生きるということ 今生きているということ それは喉が渇くということ 木漏れ日がまぶしいということふと或るメロディーを思い出すということ くしゃみをすること(省略)生きるということ 今生きているということ 泣けるということ 笑えるということ 恐れるということ 自由ということ』

私たちが日々を暮らしている時間はカレンダーと時計によって区切られた時間で、用事や仕事や約束のために「いま」を消費しているのだと考える。

そういう「いま」を止めることは誰も出来ない。一瞬の「いま・ここ」の日常をつかの間立ち止まって味わうことで、普段意識することのない永遠を感じることが出来て永遠を感じることで、今かけがえのないこと、自分がここで生きているという不思議に気が付くことができるのではないでしょうか。

命に関わる仕事についているからこそ、この一瞬一瞬を大事にしていきたいと改めて感じ、どんなに長い間会わなくても共に過ごした仲間とはいつまでも繋がることが出来て笑いあえる、生きているからこそできるを実感できた貴重な時間でした。

<社内報より>