皆さんは最近誰かに「ありがとう」と言いましたか?
ありがとうは、漢字で「有り難う」と書きます。「有る事が難しい」という意味になります。そこから滅多にない・珍しく貴重であるので感謝するという意味になり「ありがとう」と使われるようになったと言われています。また、「ありがとう」を言いかえると「有り難い」。つまり「難」が「有る」って事になります。「災難・困難・苦難」という「難」が有ってもそれを乗り越えれば「力が付く」。何度も何度も「難」を乗り越えれば自分の成長に役立つ経験になりこれからの人生に「大きな宝物」になるって事のようです。
朝起きて「ありがとう。ありがとう。・・・」と100回言ったとします。すると脳は、どうしてありがとうなのか理解出来ず、不安定な状態になり、ありがとうの理由を100個探そうとするのだそうです。「良い天気でありがとう」「おいしい朝ご飯をありがとう」「今日も元気でありがとう」。目にするものに対してありがとう探しをするのだそう。脳は、先に口にした言葉に対して、不条理・不合理を認めず、合理的な事実に当てはめて解釈しようとする働きがあります。ですから、先に「ありがとう」を言っておくと、「ありがとう」の現象がないのに、それを一所懸命探そうとするのだと。
反対に、朝起きたときに、「しんどい」「つまらない」「嫌だ」と言ったとします。すると脳は、今度も合理的な理由を探しはじめます。「今日も寒くてしかたがない」「頼んでもいないのに朝ご飯が用意されている」「もっと寝ていたいのに」と、あらゆるものに、「しんどい」「つまらない」「嫌だ」の原因探しがはじまります。
ということは、1日中「ありがとう」と言っていれば、脳はずっと「ありがとう探し」をし、「ありがとう」に満ちあふれた1日を過ごすことが出来るということです。
「ありがとう」と言われて嫌な気になる人はいないと思います。あなたの「ありがとう」が相手を嬉しい気持ちにし、その表情を見て自分も嬉しくなるなら、こんなに素敵な言葉はないのではないでしょうか。
ちなみに「ありがとう」の反対語は「当たり前」です。
今、ふと周りを見渡して、「当たり前」ではなく「ありがとう」と言ってみませんか?
(法人内会報より)