リモートワーク、またはテレワークなど、最近では定着しつつあります。私も先日、友人とリモートでの飲み会をしました。最初は

「結局、部屋で一人飲みと同じ?」

と、あまり期待はしていなかったのですが、やってみると意外と楽しかったです。飲み物を相手に合わせなくてもいいし、自分のペースで飲める。それでいて、みんなと話せる。このままこんな飲み会も定着するかもしれません。

業種によっては、リモートワークが可能な職業もありますが、我々のような介護、医療の現場では難しいでしょう。その他にも、生産業、製造業、接客業、警察や消防などの公務員も直接人による作業が欠かせない職業です。研修会議なら可能かもしれません、また、未来はロボットが作業をして、遠隔に人が管理するといったことになっているのかもしれませんが・・・。

そもそもリモートとは、「遠隔の」「離れた」「へんぴな」「間接的な」等の意味がありまして、リモコン(正式名称はリモートコントローラー)のような離れた場所から操作ができるという便利なところもあれば、逆に情報がつかめないといった場面もあります。例を言えば、生活相談が新規の利用者の面接に伺ったとき、その施設はリモートでの面接だったようで、画面上ですから、慣れていない方、理解されていない方とは、うまく会話ができないという問題が発生していました。実際に対話しないと分からないということを実感されたのです。

リモートには「血縁関係が遠い」「人や態度がよそよそしい」といった意味も含み、要するに距離・時間・人や物との関係などについても「隔たりがある」という様を形容する表現で使われるのです。

旅館やホテルもそうですが、介護施設のご利用者(お客様)はサービスを求めて入所または利用されるのであって、それらに対して柔軟な対応ができるのは、やはり対面でしかできない職業のひとつであると言えます。

将来、どんなにIT化が進んでも、私たちの介護現場は、ぬくもりのある、創造的なホームづくりを目指して、直接対面で取り組んでいかなければならないと思いました。

やっぱり飲み会も、直接対面のほうが数倍楽しい気がします。

 

(法人内会報より)